🎹コード理論リファレンス

コードの種類・一覧

メジャー・マイナー・ディミニッシュ・オーギュメント・サスペンドなどのトライアド(3和音)から、 セブンス・テンションコードまで全タイプを構成音・使い方・サウンドで完全解説。 作曲・DTM・ギター・ピアノ学習のリファレンスとして活用してください。

🔢 インターバル(音程)記号の読み方

Rルート(根音)
M2長2度
m3短3度(マイナー)
M3長3度(メジャー)
P4完全4度(sus4)
dim5減5度(dim)
P5完全5度(基本)
aug5増5度(aug)
M6長6度(6コード)
m7短7度(dom7)
M7長7度(maj7)
M9長9度(9/add9)

🎯 トライアド(3和音)

コードの基本形。ルート・3度・5度の3音で構成される。まずここから覚えよう。

メジャーコード(長三和音)

入門
表記: C(大文字のみ)
構成音:ルート・長3度・完全5度
RM3P5
🎵 明るく安定した「基本」の和音。ポップスの出発点。
使い方:全ジャンルで使用。I度・IV度・V度の基本形。
🎸 ポップス・ロック・クラシック・ジャズ
💡 コード名に何も付かない(例:C、G、F)のがメジャーの証。

マイナーコード(短三和音)

入門
表記: Cm(小文字 m)
構成音:ルート・短3度・完全5度
Rm3P5
🎵 哀愁・切なさのある和音。暗い印象を与えるが柔らかい。
使い方:マイナーキーのIm度。メジャーキーのIIm・IIIm・VIm度。
🎸 バラード・J-POP・クラシック・ブルース
💡 コード名の後に「m」(小文字)が付く。Am7なら「Aマイナーセブンス」。

ディミニッシュ(減三和音)

中級
表記: Cdim または C°
構成音:ルート・短3度・減5度
Rm3dim5
🎵 強い緊張感・不安感。ホラーや劇的な場面の定番。
使い方:ドミナント代理・パッシングコード(半音階的経過音)として。
🎸 クラシック・映画音楽・ジャズ
💡 G→Abdim→Amのようにパッシングコードとして半音上の小節に自然につながる。

オーギュメント(増三和音)

中級
表記: Caug または C+
構成音:ルート・長3度・増5度
RM3aug5
🎵 浮遊感・不安定感。転調前の「引き」として効果的。
使い方:「I→Iaug→IV」の上昇ラインや、転調前のパッシングコードとして。
🎸 ポップス・ジャズ・映画音楽
💡 「aug」「+」「#5」どれも同じコードを指す。サビ前のコード直前でサプライズを演出できる。

サスペンド4(sus4)

初級
表記: Csus4
構成音:ルート・完全4度・完全5度(3度なし)
RP4P5
🎵 宙ぶらりんな緊張感。メジャーでもマイナーでもない浮遊感。
使い方:メジャーコードの直前でタメを作る。「Gsus4→G」の解決が定番。
🎸 ポップス・ロック・J-POP
💡 サビ前に「Dsus4→D」を入れるだけで一気にドラマチックになる定番テク。

サスペンド2(sus2)

初級
表記: Csus2
構成音:ルート・長2度・完全5度(3度なし)
RM2P5
🎵 開放的・空気感のある明るさ。アンビエントな浮遊感。
使い方:アコースティックギターのカラーリング。開放感のあるイントロや間奏に。
🎸 アコースティック・インディー・ポップ
💡 add9と似ているが5度+2度のみのシンプルな構成。Dsus2(D・E・A)はギターで開放弦を活かしやすい。

🎵 セブンスコード(4和音)

トライアドに7度の音を加えた4和音。ジャズ・ポップスで多用される中級コード。

メジャーセブンス(maj7)

初級
表記: Cmaj7 / CM7
構成音:ルート・長3度・完全5度・長7度
RM3P5M7
🎵 透明感・洗練・おしゃれな明るさ。ジャズ・シティポップの代名詞。
使い方:I度・IV度のセブンス版。シティポップ・ボサノバ・ジャズの基本。
🎸 ジャズ・シティポップ・ボサノバ・J-POP
💡 「M7」「△7」「maj7」は全て同じ。Cmaj7はCメジャーに「シ」を足したコード。

マイナーセブンス(m7)

初級
表記: Am7 / Dm7
構成音:ルート・短3度・完全5度・短7度
Rm3P5m7
🎵 柔らかい哀愁感。マイナーより明るく、リラックスした雰囲気。
使い方:ツーファイブワン(IIm7-V7-Imaj7)の2番目で必須。J-POPのサブドミナント。
🎸 ジャズ・R&B・ボサノバ・J-POP
💡 Am7(A・C・E・G)はダイアトニックコードのVImにそのまま使える。

ドミナントセブンス(7th)

初級
表記: G7 / C7 / D7
構成音:ルート・長3度・完全5度・短7度
RM3P5m7
🎵 強い解決感・緊張感。次のコードへ強力に引っ張る力。
使い方:「G7→C」など強力なドミナント解決。ツーファイブの5番目で必須。
🎸 ジャズ・ブルース・ポップス全般
💡 「7」だけ(maj不要)がドミナント7th。G7のFの音(短7度)がCへの解決を生む。

マイナーメジャーセブンス(mM7)

上級
表記: CmM7 / AmM7
構成音:ルート・短3度・完全5度・長7度
Rm3P5M7
🎵 ダークで緊張感のある独特のサウンド。ホラー映画音楽の定番。
使い方:ハーモニックマイナースケールのI度。不気味・神秘的な場面の演出。
🎸 映画音楽・クラシック・ジャズ(上級)
💡 「ハーモニックマイナーImM7」として使われる。James Bond テーマ曲でも有名。

ハーフディミニッシュ(m7b5)

上級
表記: Bm7b5 / Cm7b5
構成音:ルート・短3度・減5度・短7度
Rm3dim5m7
🎵 緊張感・不安定感。ディミニッシュより少し柔らかい。
使い方:マイナーキーのIIm7b5(ツーファイブのII)。ジャズで頻出。
🎸 ジャズ・フュージョン・クラシック
💡 「ø(ハーフディム)」とも表記される。マイナーキーのIIm7b5→V7→Imが定番の終止形。

ディミニッシュセブンス(dim7)

上級
表記: Bdim7 / Cdim7
構成音:ルート・短3度・減5度・減7度(長6度)
Rm3dim5dim7
🎵 強烈な緊張感・不安感。転調に非常に便利な対称構造。
使い方:転調前のパッシングコード。半音上/下のルートへ自然に解決できる。
🎸 クラシック・ジャズ・映画音楽
💡 dim7は均等な短3度の積み重ねで、転置しても同じコードになる対称性を持つ。転調の「万能ツール」。

✨ テンションコード(拡張和音)

9度・11度・13度などを加えた複雑なコード。ジャズ・ネオソウル・シティポップの表現に。

アドナインス(add9)

初級
表記: Cadd9 / Gadd9
構成音:ルート・長3度・完全5度・長9度(7度なし)
RM3P5M9
🎵 開放的・明るい色彩感。メジャーをおしゃれにする即効薬。
使い方:アコースティックギターのカラーコード。ポップスのイントロ・Aメロに。
🎸 アコースティック・ポップ・J-POP
💡 Cadd9はギターのオープンコード形で弾きやすい。「2(ツー)」と呼ばれることもある(Cadd2 = 同じ)。

ナインスコード(9)

中級
表記: C9 / G9
構成音:ルート・長3度・完全5度・短7度・長9度
RM3P5m7M9
🎵 ジャジーでファンキーな色彩感。ドミナント7thより洗練された感じ。
使い方:ドミナント7thの強化版。ツーファイブのV9で使いやすい。
🎸 ジャズ・R&B・ネオソウル
💡 9コードは7度を含むので「add9」より複雑。ネオソウル・シティポップのサウンドにハマる。

メジャーナインス(maj9)

中級
表記: Cmaj9 / Fmaj9
構成音:ルート・長3度・完全5度・長7度・長9度
RM3P5M7M9
🎵 透明感・上品さ・浮遊感。シティポップ・ボサノバの代表コード。
使い方:I度のmaj7をさらに豊かにしたい場面。ジャズのイントロ・エンディング。
🎸 ジャズ・シティポップ・ボサノバ
💡 Cmaj9はCmaj7に「レ」を加えるだけ。あいみょん・米津玄師の楽曲によく登場する洗練されたコード。

シックスコード(6)

初級
表記: C6 / G6
構成音:ルート・長3度・完全5度・長6度
RM3P5M6
🎵 軽やかで甘い明るさ。昭和ポップス・カントリーに多い懐かしい響き。
使い方:エンディングコードの代わりに。Am7とよく似た構成音を持つ(異名同音的)。
🎸 昭和ポップス・カントリー・ジャズ
💡 C6(C・E・G・A)とAm7(A・C・E・G)は同じ音で構成されている。使い方で印象が変わる面白い関係。

イレブンス(11)

上級
表記: C11 / Dm11
構成音:ルート・(3度)・完全5度・短7度・長9度・完全11度
RP5m7M9P11
🎵 浮遊感・モーダルな開放感。3度を省くことで「空間感」が生まれる。
使い方:ジャズ・モーダルなサウンドで。Im11(マイナー11)はネオソウル頻出。
🎸 ジャズ・ネオソウル・フュージョン
💡 11コードは3度を省いて弾くことが多い。Am11(A・E・G・B・D)はネオソウルの定番。

サーティーンス(13)

上級
表記: G13 / C13
構成音:ルート・長3度・完全5度・短7度・長13度(+9度など省略可)
RM3P5m7M13
🎵 豊かで複雑なハーモニー。フルバンド・ジャズオーケストラに映える。
使い方:ドミナント解決の最終形として。Jazz Big Bandのコンプ(伴奏)で多用。
🎸 ジャズ・ビッグバンド・フュージョン
💡 G13は「G7に13度(ラ)を足したもの」と考えると覚えやすい。コード内の全音が鳴るとオーケストラ的な豊かさになる。

📚 コード習得ロードマップ

ステップ1
まずはトライアドを覚える
メジャー・マイナー・ディミニッシュの3種。12キー × 3タイプ = 36コードが基礎。
ステップ2
sus4・sus2・augを追加
コードに「色彩変化」を与えるツールとして使える。sus4→メジャーの解決は絶対に覚える。
ステップ3
セブンスコード(maj7・m7・7)をマスター
ジャズ・シティポップ・J-POPに必須の4和音。まずこの3種を全キーで弾けるようにする。
ステップ4
add9・9・maj9でサウンドを洗練
シティポップ・ネオソウル・現代J-POPのサウンドに不可欠。9度の音を使いこなそう。

よくある質問

sus4コードとは何ですか?
sus4(サスフォー)コードは、通常のメジャーコードの長3度をひとつ上の完全4度に置き換えたコードです。例えばCsus4はC・F・G(ド・ファ・ソ)で構成されます。3度の音がないため宙ぶらりんな緊張感があり、直後にメジャーコードに解決することで解放感を生みます。サビ前のタメとして「Dsus4→D」のパターンがよく使われます。
augコードはどんなときに使いますか?
aug(オーギュメント)コードは転調前や盛り上がりへの「引き」として効果的です。特に「I→Iaug→IV」(例:C→Caug→F)のようにベースラインを維持しながらトップノートを半音上げる使い方が定番です。浮遊感・不安定感があり、ドラマチックな展開前に使うと効果的です。
add9とmaj9の違いは何ですか?
add9(アドナインス)は7度を含まないトライアド+9度のコードです(例:Cadd9 = C・E・G・D)。maj9はmaj7(長7度あり)に9度を加えた5音コードです(例:Cmaj9 = C・E・G・B・D)。add9は開放的でシンプル、maj9はより洗練されたジャズ・シティポップのサウンドです。
コードタイプはいくつ覚える必要がありますか?
初心者は①メジャー②マイナー③sus4の3種から始めるのがおすすめです。次にdim・augを加え、さらにmaj7・m7・7のセブンスを習得すれば、ほとんどの楽曲のコード進行を弾けるようになります。テンションコード(9・11・13)は上級者向けですが、まずはadd9から試してみると効果を実感しやすいです。

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